お正月とは【About New Year】
1年の節目(ふしめ)は世界中で喜ばれる行事(ぎょうじ)です。
日本では正月【New Year】がそれにあたります。日本古来より1年が始まる節目は、とても重要な行事と位置付けられています。
日本各地では、元日の1月1日から1月3日までを「三が日(さんがにち)」と言い、「松の内(まつのうち)」までを特に「お正月(おしょうがつ)」と呼んで行事を行ってきました。地域にもよりますが、年の暮れには玄関(げんかん)に門松(かどまつ)を立て、しめ飾り(かざり)をして年神を迎え、餅(もち)をついてお供えをし、屠蘇(とそ)や雑煮(ぞうに)、おせち料理をいただきます。
それらには由来と意味が込められていいます。
元日【New Year’s Day】
お正月として最初に迎えるのが1月1日の元日(がんじつ)です。
元日の朝を元旦(がんたん)と言いますが、初詣(はつもうで)に行ったり、初日の出を拝みに行ったりと毎年の行事として定着しています。
元日【New Year’s Day】の詳細はコチラ
門松について【About Kadomatsu】
昔の日本人たちは、新年になるとその年の神様が吉方からそれぞれの家庭に降臨(こうりん)すると考えられていました。年神様(としがみさま)が下界(げかい)に降臨される際に目印となるものを用意したのが門松(かどまつ)なのです。
日本では古来より、樹木(じゅもく)には神霊(しんれい)が依りつくとされており、祭りを行う際には、柱や木を立てる風習があります。正月には年神様を迎えるため、寄り代として門松がたてられました。
現代では、生活様式(せいかつようしき)が変わってきており、略式の門松でかまわないとされています。略式の門松は、根小松に奉書紙(ほうしょし)を巻き、金銀か紅白の水引で結び、門柱(もんちゅう)などに釘で止めます。根小松は、外から見て左に雄松(おまつ)、右に雌松(めまつ)とします。
門松を飾る日は、暮れの27日、28日が一般的で、29日に立てるのは「苦立て」と言って嫌われ、31日は葬儀が1夜限りであることからふさわしくないとのことで避けられてきました。
門松は、7日まで飾るところもありますが、6日の夜に取り外し、7日または15日に燃やします。6日に門松を取り去ったあとの穴には、松の小枝をさしておくのが習わしです。
しめ飾り【Decoration of straw rope】
しめ飾りは、神聖で清浄の場所を示すしめ縄に、降臨された年神様の神域を示すものとして、正月の縁起物を添えて玄関の戸口の上などに飾ります。
しめ飾りも門松と同様に、29日、31日には飾らないようにします。
しめ飾りの構成は、地方や各家庭により異なりますが、勝栗(かちぐり)、あられ、数の子、豆などを入れた福袋をしめ縄の中央に飾り、さらに根小松を橙にさし、海老を抱かせたものを中心に、裏白、ゆずり葉、昆布、串柿を添えました。
しめ縄【Shimenawa】
しめ縄は「注連縄」「七五三縄」「標縄」とも表記し、神社の社殿や鳥居などに引き渡し、祭場や神木にも張りめぐらして、神聖、清浄な場所の標示とします。
神代の昔、天石屋戸(あまのいわやど)から天照大御神(あまてらすおおみかみ)が出てこられた時に、布刀玉命(ふとたまのみこと)が尻久米縄(しりくめなわ)を天石屋戸の入口に引き渡して「これより内に還り入り給うな」といった故事が起源です。
鏡餅【Kagami Mochi】
鏡餅(かがみもち)は、自らの健康と長寿を願い、新年に年神に供える餅として供えられます。
餅は元来、神に供える神饌(しんせん)であり、祭りやお祝いごとに古来から用いられていました。
「鏡餅」の丸い形状は、正月の「晴れの日」のために、神宝の円形の鏡をかたどったところからきていると言われています。
現在のように様々な縁起物をつけ飾るようになったのは、室町時代、武家の建築様式が書院造りに変わり、脇床のついた床の間が作られ、飾りもとして床飾りに用いるようになってからです。
三方に奉書紙を敷き、裏白、ゆずり葉、鏡餅、昆布、ほんだわらの順で置き、橙に根小松を植え海老を抱かせます。
鏡開き【Kagamibiraki】
1月11日にはお供え餅を下げ、食べることで無病息災(むびょうそくさい)を祈願(きがん)します。
神様に供えた食べ物には力が備わると考えられており、神様に感謝しながらいただきます。
供えた鏡餅を料理する場合、まずは細かくしますが、包丁で切ったりはしません。
木槌(きづち)でたたいて砕きます。砕いたお餅は、こんがり焼いてそのまま食べてもいいですし、おしるこに入れたりします。かたい餅は低めの温度の揚げ油で揚げるとおやつになります。
獅子舞【Shishimai】
獅子舞(ししまい)は、獅子頭(ししがしら)と呼ばれる獅子の頭と緑色の布に渦巻きなどの模様をあしらった胴体で動物の動きをする日本伝統芸能です。
獅子頭の口はカクカクと動き、頭を噛むことで縁起が良いとされています。
祭囃子(まつりばやし)の演奏で獅子舞が躍動する姿は正月の風物詩でもあります。
正月に必要な物【Goods necessary for the New Year】
門松【Kadomatsu】
豪華な一生ものからかわいいミニサイズまで、1年に1度のお飾りです。
ノリタケ スタディオコレクション御門松
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お正月門松 造花
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正月飾り ミニ門松(大)かわいいミニサイズの門松です。
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しめ飾り【Decoration of straw rope】
竹治郎〈たけじろう〉 正月飾り注連飾り 雪月風花白嶺
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鏡餅【Kagami Mochi】
身祝いの餅ですから、ちょっと豪華で立派ないい年の正月にしませんか?
サトウの鏡餅 まる餅入り 超特大
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サトウの鏡餅 まる餅入り 特大 1980g
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初夢【Year’s first dream】
初夢(はつゆめ)は、正月2日の夜にみる夢のことです。
初夢でその年の吉凶を占ったりします。
縁起の良い夢といえば「一富士、二鷹、三茄子(いちふじにたかさんなすび)」といわれています。
これは色々な説がありますが、川柳で駒込は一富士(駒込富士神社の富士塚)二鷹(徳川家康の鷹匠屋敷)三茄子(裏の農地で茄子がよく採れた)と自慢したことからと言われています。
また、この続きがあり、四、扇(おうぎ)は末広がりでめでたく、五、煙草(たばこ)は煙が上昇することで運気が上がり、六、座頭(ざとう)は毛がないということで、怪我がないとされています。
福袋【Lucky bag】
お正月になると福袋(ふくぶくろ)が出回ります。
福袋は、本来、何が入っているのかわからずに、袋にはいったままで販売している商品です。
購入後に袋から出すワクワク感が癖になり、掘り出し物やお買い得な商品が複数入っているなどで毎年恒例で購入している方も多いことでしょう。
ただ、お買い得なものもあれば、そうでない商品もあり、当たりはずれはつきものです。
スターバックス 福袋 2018
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お年玉【Otoshidama】
お年玉は、子どもたちに渡す、年の初めの儀礼的な贈答です。
お年玉は、年神から賜るその年の新しい霊魂(れいこん)を意味するともいわれ、年神に扮した者が大晦日の夜、子供たちに餅を配る地方もあります。
今日では、子どもにお金を贈りますが、昔は女の子には羽子板、男の子には破魔弓が贈られたものです。
正月旅行【New Year trip】
正月旅行(しょうがつりょこう)は、年末年始の連休で出かける旅行を指します。
日本お大型連休と言えば、「黄金週間(ゴールデンウィーク)」「夏季休暇」「白金週間(シルバーウィーク)」ですが、お正月も年度によっては大型連休になります。
交通手段、特に空の便が拡大し、便利になったところから海外で日本の寒い時期を避ける過ごし方もあるようです。
「ハワイ島」や「グアム島」「セブ島」など、常夏のリゾート地で休暇を満喫するのが人気です。
日本列島では、「沖縄」や「宮古島」などの平均気温が高く、冬でも過ごしやすい気候への旅行が人気です。
小正月【Little New Year】
正月の神は先祖の神であり、1年間の子孫の繁栄を願って家々を訪れてくるのです。
日本の正月は三が日の間に公式行事が行われ、会社も役所も学校も休みとなりますが、その後7日と15日に中心を置いた節句があります。
特に農村では14日の夜から15日にかけての祝いが、いかにも正月らしい風景を残すものと言えます。