伝統工芸【Traditional crafts】
日本には、数多くの伝統工芸(でんとうこうげい)が残されています。
伝統工芸は、長年の間に受け継がれた知識や高度な技術を指し、それによって造られたモノを伝統工芸品といいます。
長い歴史と文化的背景を持ち、特定の地域で受け継がれてきた技術や製品であり、これらの工芸品は美しさ、精緻さ、そして独特の技術を特徴とし、日本の伝統文化の一部として重要視されています。
また、和の美学として、それぞれの地域や技術に根ざした独自性と美しさを持ち、日本の文化的遺産として世界的にも高く評価されています。
切子【Kiriko】
切子(きりこ)とは、ガラス加工・工芸の工法であるカットグラスの和名(わめい)です。硝子(ガラス)の表面を削り取り、光の屈折や反射が美しい模様を生み出します。
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日本刀【Japanese Sword】
刀(かたな)は、日本古来より「剣(つるぎ)」とう名称から派生した武器として生産され、片面にしか刃(は)がなく、反り返っているもものを指します。
日本刀(にほんとう)は、海外諸国が生産する剣とは区別されており、日本固有の鍛冶製法によって作られた刀類の総称です。
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箸【Chopsticks】
箸(はし)は、食べ物を口に運ぶための2本1対の棒状であり、先端が細くなって食べ物をつかみやすい形状になっています。
日本では和食を食べる際に利用されますが、外国では箸を利用する文化が根付いていないため、お箸の持ち方がわからない方が多いです。
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こけし【Kokeshi doll】
こけしは、人形玩具として誕生した木を削り出して作る日本の伝統工芸品です。
こけしの形状は、大きく分けて頭と胴体に別れ、球形の頭部と円柱の胴というシンプルな作りです。
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西陣織【Nishijin weave】
西陣織(にしじんおり)とは、高度な技術を必要とする多品種少量生産であり、京都の先染め織物を総称した名称を指します。
西陣とは、「応仁の乱(おうにんのらん)」という約11年間にわたって継続した日本国内の紛争で、西軍(せいぐん)の総大将である山名 宗全(やまなそうぜん)が本陣(ほんじん)を設置したことにちなむ京都の地名です。
西陣織は、応仁の乱を期に大きく発展、日本の伝統工芸品に指定されています。
京焼き陶磁器【Ceramics】
京焼き(きょうやき)陶磁器は、京都を中心に伝統的に作られている陶磁器で、特に茶道具や食器などが有名です。美しい釉薬(ゆうやく)や装飾技法が特徴であり、日本の美意識を象徴するものとされています。
京友禅【Kyo Yuzen】
京友禅(きょうゆうぜん)は、京都の伝統的な染色技法で、主に絹地に白地に模様を染める手法です。豊かな色彩と複雑な柄が特徴であり、振袖や訪問着などの着物に用いられます。
金属工芸【Metal crafts】
金属工芸(きんぞくこうげい)は、金属を素材とした工芸品で、銅や金、銀などを使った切り絵や彫金、鋳造技術などがあります。特に京都の錺(さび)や銀細工が有名です。
輪島塗【Wajima lacquerware】
輪島塗(わじまぬり)は、富山県輪島市で作られる漆器で、木地に漆を塗り重ね、象嵌(ぞうがん)や蒔絵(まきえ)などの装飾技法を施したものがあります。美しい光沢と耐久性が特徴です。
京漆器【Kyoto lacquerware】
京漆器(きょうしつき)京都で作られる漆器で、黒漆や朱漆による装飾が施されたものがあります。様々な形状の器や盆、文具などが製作され、高度な漆塗り技術が見られます。
和紙【Japanese paper】
和紙(わし)は、日本各地で作られる伝統的な手漉きの紙で、軽くて丈夫な特性を持ち、絵画や書道、建築、工芸品などに広く用いられています。特に和紙の種類によって使い分けがあります。