土用の丑の日とは【About Midsummer Day of the Ox】
土用の丑の日(どようのうしのひ)は、日本の伝統的な風習で毎年夏に訪れる特別な日です。江戸時代から鰻(うなぎ)を食べる習慣となりました。
2024年は、7月24日(水)・8月5日(月)が土用の丑の日です。
この時期、暑さで体力が弱っており、栄養たっぷりの「うなぎ」を食べると夏バテをしないといわれています。
また、土用の丑の日に「う」のつくものを食べると病気にならないといわれています。
立春、立夏、立秋、立冬前の十八日間をすべて土用といいますが、今は立秋前だけをいうようになりました。この時期にウナギをたべるならわしは諸説あります。この日には、うなぎ専門店やスーパーマーケットでうなぎが売り出され、多くの家庭でうなぎ料理が楽しまれます。
ウナギを食べるならわし(由来)について
一番有名なのが、平賀源内が鰻屋の主人に頼まれてPRしたという説です。
平賀源内といえば、エレキテルなどで有名な江戸時代の蘭学者、科学者、発明家です。
その後、鰻屋は大繁盛で、他のうなぎ屋でも真似して広まっていったといわれています。
また、本来うなぎの旬は冬であり、夏場はあまり売れませんでした。
そのため鰻関連業者が、この時期にウナギを食べる習慣をつけされるための戦略という説もあります。
ウナギとは【About eel】
鰻(うなぎ)とは、、ウナギ科【Anguillidae】ウナギ属【Anguilla)】に属する魚類の総称で、見た目は細長い棒のような形状ですが、蛇のようにクネクネ、ニョロニョロとしており、体の表面ヌルヌルしているので手で捕まえるのにコツがいる生物です。
日本では主に食用とされ、調理方法は、蒲焼【Kabayaki】や鰻丼【Bowl of eel and rice】などで食されます。
ウナギも成長するにつれて呼び名が変わります。
ウナギの卵黄からかえると、「プレレプトセファルス」となり「レプトセファルス」から稚魚である「しらすウナギ」になります。
青ウナギ【Blue eel】
青ウナギ(あおうなぎ)はご存知でしょうか?非常に希少価値が高く、体の表面が青みがかって(深緑色)おり、収穫量が少ないために幻のうなぎとも言われています。また、最高級のウナギとして「西の横綱」とも呼ばれています。
岡山県児島湾の汽水域に生息しており、穴シャコを餌として捕獲します。
青ウナギをうな重として食すると、臭みがなく、肉厚で脂が乗っているにもかかわらずさっぱりとしていて、味が濃いようです。
ウナギのさばき方
ウナギの焼き方
ウナギの焼き方に、「蒲焼(かばやき)」という手法がありますが、蒲焼といえばほとんど鰻の蒲焼を指します。蒲焼にして食べたのは江戸時代ですが、以前は、ウナギをぶつ切りにしてまるのまま焼いて食べていたそうです。そのため当時は中骨がそのまま、蒲焼ほどふっくら美味しいというわけではなかったようです。
蒲焼には、大きく分けて関東風と関西風があるようです。
ウナギ料理【Eel dishes】
うなぎは、その身の柔らかさや風味豊かな味わいで知られています。うなぎを使った代表的な料理には以下のものがあります。
鰻重【Unaju】
鰻重(うなじゅう)は、重箱の中にご飯を敷き詰め、その上に鰻の蒲焼を乗せて、上から蒲焼のタレをかけた日本料理です。
鰻重には、ランクがある場合があり、「松」「竹」「梅」または、「並」「上」「特上」などと表記します。
ランクの差はおもに量が異なります。
かば焼き【Kabayaki】
うなぎを炭火で焼いたものを、醤油やみりん、砂糖などで味付けしたものです。うなぎを炭火で焼くことで、皮がパリッと香ばしく仕上がります。
うなぎ寿司【Eel sushi】
うなぎを握り寿司にしたもので、蒲焼きしたうなぎを酢飯の上にのせ、海苔で巻いたり、そのまま載せたりして食べます。
土用の丑の日で必要な商品
川口水産 国産うなぎ3種組み合わせセット かば焼き 合計約300g たれ・山椒付き グルメ ギフト
|
鰻の養殖【Eel aquaculture】
鰻がクロマグロと同様、絶滅危惧種に指定されており、このままだと食卓から消えてしまう可能性があります。
そこで、ウナギの養殖がされていますが、稚魚である「しらすウナギ」の数も年々減っており、不漁が続いているそうです。
天然ウナギは、何年もかけて成長しますが、養殖ウナギは一般的には半年~1年程度で出荷されます。
ただ、養殖で成長の年数を早めてしまうと、そのほとんどがオスになるようです。
美味しい鰻が食べられるお店
尾花【Obana】
尾花(おばな)は、東京都荒川区にあるミシュラン一つ星を獲得した鰻の名店です。
店 名 | 尾花【Obana】 |
---|---|
住 所 | 〒116-0003 東京都荒川区南千住5-33-1 |
交 通 | JR常磐線・東京メトロ日比谷線「南千住」駅から徒歩5分 |
TEL | 03-3801-4670 |
営業時間 | [火~金]11:30~13:30/16:00~19:30 [土・日・祝]11:30~13:30/16:00~19:30 |
定休日 | 月曜日 |
ホームページ | 尾花食べログページ |
日本橋 伊勢定【Nihonbashi Isesada】
日本橋 伊勢定(にほんばし いせさだ)は、東京都中央区にある国産活鰻を使用した備長炭でふっくら焼きあげる正統派江戸前の鰻専門店です。
店 名 | 日本橋 伊勢定【Nihonbashi Isesada】 |
---|---|
住 所 | 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-17 |
交 通 | 東京メトロ半蔵門線「三越前」駅A1出口から徒歩1分 |
TEL | 03-3241-0039 |
営業時間 | [月~金]11:00~14:30/16:30~21:00 [土・祝]11:00~19:00 連休の場合、日曜日は営業し翌祝日は休業 |
定休日 | 日曜日 |
ホームページ | 日本橋 伊勢定 食べログページ |
秋本【Akimkoto】
秋本(あきもと)は、東京都千代田区にある創業百余年の伝統の技と変わらない味で人気の鰻の名店です。
店 名 | 秋本【Akimkoto】 |
---|---|
住 所 | 〒102-0083 東京都千代田区麹町3-4-4 |
交 通 | 東京メトロ有楽町線「麹町」駅から徒歩1分 |
TEL | 03-3261-6762 |
営業時間 | 11:30~14:30(L.O.14:00)/17:00~20:30(L.O.20:00) |
定休日 | 日曜日、祝日、第2土曜日 |
ホームページ | 秋本 食べログページ 秋本 公式ホームページ |