ことわざとは【About Proverb】
諺(ことわざ)とは、先人が生活の中から編み出した鋭い風刺や教訓・知識・経験などを含んだ、長い時間をかけて形成された簡潔な言葉です。俚諺(りげん)ともいいます。
先人からのメッセージではあるので、時に鋭く時に皮肉に、生きるためのヒントや戒めとして利用価値があり、詳細な説明の代わりとして、あるいは、説明や主張に説得力を持たせる効果的手段として用いられます。
現代の日常生活では、あまり使われることが少なくなりましたが、先人の知恵や経験を知り、生活の知恵として取り入れることも時に必要です。
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ことわざは短い言葉ながら、人生の知恵や教訓が凝縮されています。ビジネスや日常会話でも活用できるため、意味を理解しておくと表現力が豊かになります。
あ行ことわざの一例
青は藍より出でて藍より青し
青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)は、弟子が師匠の元で学識や技量を学び、やがて師匠を越えてしまい、より素晴らしい業績を上げることのたとえです。
石の上にも三年
石の上にも三年(いしのうえにもさんねん)は、どんな環境でも辛抱すれば成果が出ることのたとえです。
冷たい石の上でも3年座り続ければ温まるように、辛い状況でも努力を続ければ結果が出るという意味です。
忍耐の大切さを教える代表的なことわざです。
急がば回れ
急がば回れ(いそがばまわれ)は、焦らず確実な方法を選ぶべきという意味のたとえです。
急いでいるときほど安全で確実な方法を選ぶほうが、結果的に早く目的に到達できるという教訓です。
一年の計は元旦にあり
一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)は、新年にあたり、一年の計画は、年の初めである元旦(がんたん)に立てるべきであり、物事には、最初にしっかり計画を立てることが重要であることの教えです。
雨降って地固まる
雨降って地固まる(あめふってじかたまる)は、雨が降った後は、地面が濡れて土壌が固まり土埃もたたずに良い状態になることから、悪いことが起こった後で、よりよくなることを指します。
か行ことわざの一例
枯れ木も山の賑わい
枯れ木も山の賑わい(かれきもやまのにぎわい)は、役に立たないものでも存在価値があるということわざです。
一見役に立たないものでも、集団の中では意味や価値があるという考え方を表しています。
後悔先に立たず
後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)は、既にしてしまったことや終わったことは、後でいくら悔やんでも、手遅れで取り返しがつかないことです。
手遅れにならないよう、事前準備や計画的にことを運ぶ必要があるという戒めです。
転ばぬ先の杖
転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ)は、事前の準備が大切ということを教えてくれます。
失敗しないように、あらかじめ対策をしておくことの重要性を示すことわざです。
後悔先に立たずと同等の意味です。
さ行ことわざの一例
三人寄れば文殊の知恵
三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)は、人が集まれば良い知恵が出るということわざです。
一人では思いつかないことでも、複数人で相談すれば良いアイデアが生まれるという意味です。
猿も木から落ちる
猿も木から落ちる(さるもきからおちる)は、どんな達人でも失敗することがあるということわざです。
得意なことでも失敗することがあるため、油断は禁物であるという教訓です。
心頭滅却すれば火もまた涼し
心頭滅却すれば火もまた涼し(しんとうめっきゃくすればひもまたすずし)は、己の心の持ち方次第で、どのような苦難(心の痛みや悲しみ)、困難なども苦痛とは感じられなくなり、平常心でいられるという意味のことわざです。
悟りを開いたかのような言葉ですが、神経を集中させれば、火でさえも涼しく感じられるという故事に基づいています。
千里の道も一歩から
千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから)は、千里という遠い道のりも、まずは、第一歩を踏み出すことから始まるという意味です。どんなに大きなことがらであっても、コツコツと努力を重ねていった結果、大成功を収めるということを促すことわざです。
千里=1,000里となり、1里は約4kmのため、1,000里=4,000kmとなります。残念ながら日本の端から端を図っても、4,000km未満です。里は尺貫法(しゃっかんほう)という長さ・面積の単位の1つです。
備えあれば憂いなし
備えあれば憂いなし(そなえあればうれいなし)は、いつ何時なにがあるかわからいなので、普段から準備をしておけば、いざというとき何も心配せずに対応ができることを指します。
た行ことわざの一例
立つ鳥跡を濁さず
立つ鳥跡を濁さず(たつとりあとをにごさず)は、去るときは綺麗にして去るべきということわざです。
その場を離れる際には後始末をきちんとし、周囲に迷惑をかけないようにするという意味です。
退職する時には、必ず「立つ鳥跡を濁さず」をこころがけましょう。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花(たてばしゃくやくすわればぼたんあるくすがたはゆりのはな)は、美人を形容して表現することわざで、「芍薬(しゃくやく)」「牡丹(ぼたん)」「百合(ゆり)」はすべて日本古来の花であり、その出で立ちを表しています。
芍薬は、スラリと上に真っ直ぐ伸びるので、その姿が和服を着た女性の美しい立ち振る舞いを表します。
塵も積もれば山となる
塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)は、小さな努力も積み重なれば大きな成果になるという意味です。
小さなことでも継続すれば大きな結果につながるという教えです。
な行ことわざの一例
泣き面に蜂
泣き面に蜂(なきっつらにはち)は、不幸の上にさらに不幸が重なるという意味です。
悪いことが続けて起こる状況を表すことわざです。
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス
鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス(なかぬならなくまでまとうほととぎす)は、忍耐強く待つ姿勢を表現したことわざです。
物事を無理に進めず、自然な結果を待つという考え方を表しています。
能ある鷹は爪を隠す
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす)は、狩りが上手な鷹は、普段は鋭い爪をむき出しにせず隠しておくことから、才能や実力のある人は、その能力を見せつけたり自慢したりせず、いざという時にだけ真価を発揮するということです。
口だけでアピールする人には、大した実力は備わっていないことのたとえです。
は行ことわざの一例
花より団子
花より団子(はなよりだんご)は、見た目より実利を重視するという教えです。
美しさよりも実際に役立つものや利益を重視するという意味です。
早起きは三文の徳
早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)は、早く起きると良いことがおきるという意味を持つことわざです。
朝起きることに対して、早い時間に目を覚まして起きるか、遅い時間に起きるかで、人生は変わります。
「三文」とは、「一文銭」が3枚という価値で、「一文銭」は、江戸時代に広く流通した通貨(つうか)「寛永通宝(かんえいつうほう)」を指します。
現代に換算すると100円程度のわずかな価値しかない三文ですが、早起きするだけでそのくらいの徳(得)があるものだという例えですから、是非早起きをして徳をつみましょう。
勉強や仕事をする上でも朝の時間帯は集中できる非常に貴重な時間です。
ま行ことわざの一例
負けるが勝ち
負けるが勝ち(まけるがかち)は、時には引くことが最善の選択という意味です。
争いに勝つよりも、あえて譲ることで良い結果を得る場合があるという教訓です。
まかぬ種は生えぬ
まかぬ種は生えぬ(まかぬたねははえぬ)は、原因がなければ結果もないことを表しています。
行動しなければ成果は得られないという意味です。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな)は、人生の哲学を表現しています。稲穂が成長して実が大きくなればなるほどその重みで実が垂れてくる様子が描かれています。ここでの「実るほど」は、稲穂が実を結び、豊かに成長している様子を表しています。「頭を垂れる」とは、その重みで穂先が地面に向かって垂れ下がる様子を言います。稲穂が実っている様子を通して、謙虚さや人生のあり方を教えています。稲穂が実り頭を垂れるように、人も物事も実りを結び、成果を得ると謙虚であることが大切だという意味が込められています。また、人生の中で成功や豊かさを得るには、人格者(立派な人、出来た人)ほど謙虚であることが重要であるとも解釈されます。
諸目は口ほどに物を言う
目は口ほどに物を言う(めはくちほどにものをいう)は、表情で気持ちは伝わるという意味です。
言葉にしなくても目の表情から感情が伝わるということを表しています。
諸刃の剣【Double-edged sword】
諸刃の剣(もろはのつるぎ)は、一方では、非常に役にたったり、有効な方法であったりするのに、他方では、大きく損害をもたりしたり、失敗したりする危険があることのたとえです。
刀には、日本刀のような片刃ではなく、両方が切れる刃になっているものもあり、一つ間違えれば自分も傷ついてしまうことから、両刃の剣(りょうばのつるぎ)とも言います。
や行ことわざの一例
焼け石に水
焼け石に水(やけいしにみず)は、効果がほとんどない行為を表しています。
少しの努力では状況が改善しないことを意味します。
闇夜の烏
闇夜の烏(やみよのとり)は、見分けがつかないほど区別が難しいとう意味です。
暗闇の中では何も見えず区別ができない状況を表しています。
ら行ことわざの一例
楽あれば苦あり
楽あれば苦あり(らくあればくあり)は、人生には良いことと悪いことがあるとう意味です。
順調な時もあれば困難な時もあるという人生のバランスを表すことわざです。
良薬は口に苦し【Good medicine is painful to mouth】
良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)とは、良薬とは「良い薬」を表しています。良い薬というものは苦くて飲みにくいものですが、病気のためにはとても効果があるものです。
それと同様に、ご自身のためを思ってしてくれる忠告などは、本来ありがたいものですが、聞くに堪えがたいものです。
良薬と思って素直に受け入れるか、そうでないかはあなた次第です。
類は友を呼ぶ
類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)は、似た者同士は自然と集まることを表しています。
性格や価値観が似ている人同士は集まりやすいという意味です。
































