年中行事

春分の日【Vernal Equinox Day】

春分の日

春分の日とは【About Vernal Equinox Day】

春分の日(しゅんぶんのひ)は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ことを趣旨としている日本の国民の祝日の一つです。
1948年(昭和23年)に公布・施行された国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年法律第178号)によって制定されました。
冬の厳しい寒さから、春の訪れとともに気候が緩やかになり、外出して自然に慣れ親しむには良い機会ですね。
袴

2019年は、3月21日(木)が春分の日です。残念ながら連休にはなりません。
2018年は、3月21日(水)が春分の日でした。週の真ん中のお休みですので、日頃の仕事の疲れを中間で癒せるように日帰り温泉やスパなどに行くのもよいでしょう。
2017年は、3月20日(月)が春分の日でした。18日(土)から三連休となりますので、自然をたたえて登山やハイキングにはちょうど良い時期でした。

春分の日は「昼と夜の長さが同じになる」とされておりますが、実際は昼の方が少しだけ長いようです。
春分の日から夏至までは、昼が長くなり、夜が短くなります。

春分の日の決め方【How to decide the day of the vernal equinox】

春分の日は、文化の日などの毎年決まった日や体育の日などのハッピーマンデー制度など、他の国民の祝日とは異なる特徴があり、日程が固定されているものではありません。
法律によれば、「春分日(しゅんぶんび)」を春分の日として採用するとされています。

春分日【Shunbunbi】

春分日は天文学上の呼び名で、太陽と大きく関係します。
太陽は一年をかけて星座(せいざ)の間をゆっくり移動しているように見えますが、その通り道を「黄道(こうどう)【Ecliptic】」といいます。
一方で、地球の赤道を天にまで延長したものを「天の赤道【Celestial equator】」といいます。
黄道と天の赤道は、お互いが傾いているために2点で交わり、その交点のうちの一方を「春分点」、もう一方を「秋分点」と呼びます。
太陽が春分点・秋分点の上を通過する瞬間がそれぞれ「春分」「秋分」と定義され、春分・秋分を含む日のことを、それぞれ「春分日」「秋分日」と呼びます。

春分の日が決定されるまで【Until the vernal equinox date is decided】

天文学上の春分日が春分の日になることは理解できたとして、春分日がどのように決まるかは、正確には対象年の一年前に決定します。
国立天文台によると、太陽が春分点を通過してから次にもう一度春分点を通るまでの期間、つまり1年を正確な日数にすると365.242194日と小数点になってしまいます。
この0.242194を時間に換算する5時間49分になります。ぴったり365日ではないのですね。
この6時間弱の誤差が4年に1度のうるう年にも影響している理由です。ただ、この誤差以外にも月や惑星の引力の影響などで遠い将来の春分日を決めるのが困難なため、前年に決定されるようです。
天文学上の計算を得て春分日が選定され、通例、3月20日から3月21日ごろのいずれか1日に決まります。
毎年春分の日は、前年の国立天文台が作成する「暦象年表」という小冊子に基づいて閣議で決定され、2月の第一平日に発行される官報で「暦要項(れきようこう)」が掲載され正式決定となります。

お彼岸【Higan】

春分の日といえば、お彼岸のお墓参りとしてご先祖様の供養を行います。これは日本独自の文化です。
太陽が真東から上がり、真西に沈み昼と夜の長さが同じになる春分の日と秋分の日それぞれ前後3日の合計7日間を「彼岸」と呼びます。3日前を「彼岸入り」3日後を「彼岸明け」といいます。
仏教では、「彼岸」と、此岸(しがん)という考え方があります。

此岸・・・私たちが住んでいる世界のことで、欲や煩悩にまみれた世界とされています。
彼岸・・・此岸とは反対側の世界で、人々が欲や煩悩から解放され生死の海を渡って到達する悟りの世界とされています。

彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、彼岸と此岸が最も通じやすくなると考え、仏様の供養をする事で極楽浄土へ行くことが出来ると考えられていたのです。

2019年は、3月18日(月)が彼岸入りで、3月24日(日)が彼岸明けです。

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ぼたもち【Rice cake dumpling】

お彼岸に「ぼたもち」や「おはぎ」を作ってお供えしたり、食べる風習があります。

ぼたもちは漢字で「牡丹餅」と書きます。もち米とうるち米を混ぜたものを蒸す又は炊きます。米粒が残る程度に臼などに入れて軽く搗いて丸めたものに、餡をまぶした食べ物です。春は牡丹が咲く頃ですが、小豆餡の様子を牡丹の花に見立てたことから春のお彼岸には、牡丹餅と呼ぶようになりました。

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