凧揚げとは【About Kite flying】
凧(たこ)とは、木や竹などの骨組みに紙、布などを張って紐で反りや形を整え、糸で牽引して揚力を起こし空中に飛揚させる男の子たちにとって正月の代表的な遊び道具です。
日本は世界でも指折りの凧王国と言われています。
以前は、正月の風物詩(ふうぶつし)でしたが、現代では、お正月に凧を揚げる風景は薄れつつあります。
もともと凧揚げの季節は、正月とは限りません。俳句でも春の季題とされ、正月よりも陽春の候の遊びとされています。
現在でも、正月ではなく、端午の節句を中心に凧揚げを行い、男の子の初節句を祝う地域(ちいき)があります。
凧の由来【The origin of the kite】
凧は中国から伝来しました。当時の凧はトンビのような形をしていたと言われています。
初めは技芸の一種として、大人が扱っていたと言われていますが、江戸時代になると、子供の正月遊びの道具となって流行しました。
「凧揚げは正月」という風習が生まれてきたのはこれもやはり江戸時代に入って、凧揚げが子供の正月遊びとして流行するようになってからのことです。この時代の他のほとんどの遊びと同じように凧揚げ遊びもまず京・大阪のような繁華な土地で盛んになり、それが江戸にも伝わりました。
大阪では正月から2月頃まではその季節であり、江戸では正月15日、16日の藪入りの日あたりが一番盛んであったそうです。藪入りというのは町の商家の小僧さん達が奉公先から久しぶりに我が家に帰ることを許される、嬉しい公休日のことでした。
江戸時代には様々な凧が発達し、全国にも色々な形の郷土凧が続々と登場してきました。
江戸の町の空高く舞うやっこだこなどもその一つです。奴というのは武家屋敷に仕える身分の低い奉公人にのことです。その奴さんの姿を凧の形に作り、それを普段いばっている屋敷の真上に上げてみせるという所に、江戸っ子庶民の皮肉な心理が伺えます。
関西では一般に「いか」「いかのぼり」などと呼んでいます。
一方、東京方面では上方で「いか」というのならこっちはたこだい!といって江戸っ子が命名したため、凧の呼び方が広がったという説があります。
他には「はた」「たつ」「たか」などと呼んでいる地域もあります。
また、江戸市中などでは、大人たちがこの遊びに熱中して喧嘩騒ぎまで起こし、幕府から凧揚げ禁止令が出るほどの流行ぶりを見せました。
凧の種類【Types of kites】
木や竹などの骨組みに和紙を張って作る日本伝統の和凧やビニールなどさまざまな素材で構成される洋凧(カイト)で大別されます。
和凧には、武将や歌舞伎のイラストがあり、芸術性も高いものがあります。鮮やかな色使いなので、空高く舞い上がってもよくわかります。
和凧の形にもさまざまあり、長方形の「角凧」六角形の「六角凧」「奴凧」、凧が連なっている「連凧」などがあります。
この他、「龍」「寿」など男の子の立身出世を祈る文字を書いた字凧もあります。
洋凧は、アメリカのゲイラというメーカーが発売し、大きな目玉に血走った模様が特長のゲイラカイトが1970年代に大流行しました。
このゲイラカイトはNASAの技術で作られたというのが謳い文句で、それはそれは良く揚がったことで知られています。
各地の凧揚げ大会【Kite fried competition】
浜松まつり
浜松まつり凧揚げ伝承会の映像です。
子どもの誕生を祝う「初凧」が伝統のお祭りです。
浜松まつりの詳細はコチラ
長崎ハタ揚げ大会
長崎では凧のことを「ハタ」と呼び、他のハタと掛け合って相手のハタの糸を切るハタ合戦が魅力です。
長崎ハタ揚げ大会の詳細はコチラ
三条凧合戦
子どものけんかで始まった町内同士の対抗戦です。
三条凧合戦の詳細はコチラ
カイトフェスティバル
凧の作り方【How to make Kite】
和凧(わだこ)は、日本の伝統的な凧で、美しいデザインとシンプルな構造が特徴です。
材料は、「和紙(または凧専用紙)」「竹ひご」「糸(凧糸)」「のり(または接着剤)」「絵具やマーカー(デザイン用)」「ハサミ」「カッター」「メジャーや定規」「紙やすり」など。
凧の飛ばし方【How to fly Kite】
凧を飛ばすのに適した風の強さを確認します。風が強すぎると凧が壊れることがあるため、適度な風のある日を選びます。
凧を飛ばす時には、広い場所で飛ばすようにします。特に気をつけなければならないのは電線です。
電線に引っかかると大変危険ですので、電線のない広い公園や広場に行って楽しく飛ばしましょう。ただ、広い場所でも凧揚げが禁止されたり、車などが出入りする場合もありますので、注意してください。
広い場所に行ったら、凧揚げの準備をします。凧糸を伸ばし、できれば2人組みで凧糸を操作する人と凧をリリースする人に分かれます。
風がある方がよく挙がる可能性が高いです。
凧をリリースする人の役割は、両手で凧を持って、タイミングよく離します。
凧を持ち上げ、風を受ける方向に向けます。少しずつ糸を引きながら凧を上げていきます。風が凧を持ち上げるのを感じたら、糸を引きながら凧を空高く飛ばします。
凧糸を操作する人は、凧がリリースされるタイミングで走りながら、揚力で凧があがるように調整します。
風の影響でグングン凧が舞い上がるのが理想です。
凧揚げグッズ【Kite flying goods】
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